EXHIBITIONS

笠井誠一展

形の世界

2018.10.07 - 11.25

笠井誠一 キウイのある卓上静物 1983 個人蔵

笠井誠一 ウクレレとかりんのある卓上静物 1999 刈谷市美術館蔵

笠井誠一 玩具と鉛筆立てのある卓上静物 1999 個人蔵

笠井誠一 風景 1955-56 個人蔵

笠井誠一 横たわる婦人像 1969 個人蔵

 東京と名古屋を中心に活躍し、楽器や日用品などのモチーフを室内に配した静物画で知られている油彩画家・笠井誠一の個展。笠井は1932年札幌市に生まれ、17歳で上京。東京藝術大学卒業は同大で副手を務めた後、1959年フランス政府給費留学生に合格し、パリに渡る。パリでは、国立高等美術学校のモーリス・ブリアンション教室で学び、サロン・ドートンヌに入選。フランス政府買い上げとなるなどの活躍を見せた。

 66年の帰国後は、98年まで愛知県立芸術大学で教鞭を執ると同時に、東京都八王子市にアトリエを構え、東京と愛知を往復。70年代後半より画風を確立し、現在まで静物画を中心とした制作を続けてきた。

 本展では、笠井が初期に描いた風景画や人物画から現在に至るまでの画業をたどるとともに、アトリエで使用されているモチーフや資料などから、作家の緻密な構図をひも解く。