EXHIBITIONS
横尾忠則 幻花幻想幻画譚 1974-1975
時代の寵児として先陣を切って若者文化を牽引していた横尾忠則は、1974~75年にかけて、東京新聞に連載された瀬戸内晴美(現・瀬戸内寂聴)による時代小説『幻花』のために挿絵を手がけた。室町幕府の衰退をひとりの女性の視点から綴ったこの小説に添えて、自由奔放な発想をもって実験的手法を繰り出しながら次々と生み出された巧みな挿絵は、「幻花幻想幻画譚」展(横尾忠則現代美術館、2015)の一般公開によってすべて明るみになった。
本展では、「幻花幻想幻画譚」展で展示された作品を受け継ぎながら、挿絵原画全371点を新たな視点で紹介。約8センチ×14センチの小さな画面から発せられるエネルギーはどこからやってきたのか、40歳を目前にして横尾が身を置いた社会情勢にも焦点を当てながら検証する。横尾イラストレーション・ドローイングの真骨頂、横尾グラフィック・ワークの最高傑作が凝縮された小さな宇宙を体験できるだろう。
本展では、「幻花幻想幻画譚」展で展示された作品を受け継ぎながら、挿絵原画全371点を新たな視点で紹介。約8センチ×14センチの小さな画面から発せられるエネルギーはどこからやってきたのか、40歳を目前にして横尾が身を置いた社会情勢にも焦点を当てながら検証する。横尾イラストレーション・ドローイングの真骨頂、横尾グラフィック・ワークの最高傑作が凝縮された小さな宇宙を体験できるだろう。