EXHIBITIONS

生誕135年 孤高の画家 橋本関雪

動物画を中心とする全所蔵作品を一堂に

2018.12.01 - 2019.02.28

橋本関雪 遅日 右隻 大正2 足立美術館蔵

橋本関雪 遅日 左隻 大正2 足立美術館蔵

橋本関雪 夏夕 昭和16 足立美術館蔵

橋本関雪 玄猿図 昭和9頃 足立美術館蔵

橋本関雪 秋圃 昭和14 足立美術館蔵

橋本関雪 唐犬図 右隻 昭和16頃 足立美術館蔵

橋本関雪 唐犬図 左隻 昭和16頃 足立美術館蔵

 横山大観を筆頭に、近代・現代日本画の優品を有する足立美術館が、コレクションより画家・橋本関雪の作品全点を一挙に公開する。

 関雪は1883年神戸市出身。幼少期より儒学者の父の影響から漢学に親しみ、同時に伝統的な日本画の流派・四条派を学んだ。その後、京都へ出て一時は竹内栖鳳に入門。その門を離れると、ほかの画家たちと一線を引いた孤高の中で制作を行い、官展で受賞を重ねるなど、画壇を代表する画家となった。

 中国古典から着想を得た作品も多く手がけた関雪は、中国だけでなくヨーロッパにも訪れ、四条派を基礎としながら古今東西の表現を研究し、独自の画風を展開。昭和に入ると、鋭い観察眼と、繊細な筆づかいによって動物画の名品も数多く描いた。

 本展では、代表作《遅日》《訪隠図》《夏夕》、官展出品作と同じ趣の作品《唐犬図》ほか、同館が所蔵する関雪作品すべてを一堂に展示。関雪が温かい眼差しを向けて描いた動物画を中心に、中国の風物を描いた作品なども並ぶ。