EXHIBITIONS

三島喜美代 「Works since the Painting Period:1965-」

三島喜美代 Untitled 1971

 三島喜美代は1932年大阪府生まれ、50年代より絵画制作を開始。60年代では絵画の中に和洋雑誌、新聞の記事や広告の印刷物などをコラージュする作品を手がけた後、様々な技法による模索を経て、70年代初頭よりシルクスクリーンで陶に印刷物を転写する彫刻作品に取り組む。その後、日々消費されては捨てられる情報やゴミをモチーフに立体作品やインスタレーションを生み出すスタイルを確立させ、技法や媒体を自由に行き来しながら、独自の視点で現代社会と対峙してきた。
 
 本展では、2013年にギャラリーヤマキファインアートで開催された個展「Painting Period 1954-1970」の第2弾として、初期の絵画作品のうち、これまで国内でほぼ発表の機会がなかった70年代初頭の絵画シリーズ作品と80年代制作の銅版画作品を中心に展示。陶による立体作品の近作、最新作も並ぶ。