EXHIBITIONS

河口龍夫

-ちのこうや-

2018.09.15 - 12.16

河口龍夫 知の荒野 ドローイング 2015

河口龍夫 関係-縄文時代 1 2018 撮影=齋藤さだむ

河口龍夫 関係-化石からの再生 2017 撮影=齋藤さだむ

河口龍夫  関係-文庫本のコーナー 2010  撮影=齋藤さだむ

河口龍夫 箱のなかの時のフロッタージュ〔ジュラ紀の種子(ソテツ)〕 2018 撮影=齋藤さだむ

河口龍夫  亀の時間 2018 撮影=齋藤さだむ

 物質への関心を根底に持ち、独自の哲学に基づいて関係や生命、時間といった目に見えないもの、不確かなものを可視化した作品を制作する河口龍夫。1965年にグループ〈位〉の活動で注目を集めて以降、「第10回日本国際美術展 人間と物質」(東京都美術館、愛知県美術館ほか)、「大地の魔術師たち」展(ポンピドゥー・センター、1989)など数々の展覧会に出品。兵庫県立美術館、東京国立近代美術館はじめ、国内でも大規模な個展を開催し、意欲的な活動を続けている。

 本展では、本や新聞を用いた大型インスタレーション、黒部近郊の大地から入手した石や化石などからなる作品といった地域の環境と呼応し合う新作の作品群を発表。情報過多な社会の中で人々がどのようにあるべきかという問題意識を広大な自然に重ね、情報・知性・叡智について考察する。

 また、新作《DARK BOX 2018》制作に立ち合うイベントも開催。真っ暗な闇の世界で闇の封印作業を体験後、プラネタリウムで光の世界に出合うことができる。