EXHIBITIONS

川島清 アウトバースト

川島清 DOUBLE 摂氏447.5° Ⅱ 2007

川島清 DOUBLE 摂氏447.5° Ⅱ 2007

 川島清は1986-88年にAsian Cultural Councilの助成を受けて渡米後、P.S.1プロジェクト(ニューヨーク)に参加。1993年「川島清 内層の視点-Observation」いわき市立美術館、「90年代の日本-13人のアーティストたちの提言」ローマ市立フォルクローレ美術館、デュッセルドルフ美術館、2000年「ART TODAY 2000-3つの回顧から」セゾン現代美術館等に出品し、個展を発表の中心として精力的に制作活動を続けている。

 近年は「彫刻なるもの-川島清、土谷武、若林奮の作品から」(2006年、いわき市立美術館)、「ミニマル|ポストミニマル 1970年代以降の絵画と彫刻」(2013年、宇都宮美術館)に出品。さらに昨年は川越市立美術館、いわき市立美術館において開催された新作を含む大規模な個展が好評を博すなど、日本を代表する彫刻家の一人として活躍している。

 鉄、鉛、木、石膏など重厚な素材を用いて構成される川島の作品は、身体を通して紡ぎだされる言葉とともに構築された空間が提示される。一方、平面作品として発表されるドローイングは、彫刻のプランとしての位置づけではなく、紙や板など素材の上に成立した彫刻として、また別の位置付けがなされている。

 今回の展示は平面作品の新作となり、以前発表された銅版画にコラージュ、ガッシュ、鉄さびなどで着彩された2.3mもの大作を中心に発表する。