EXHIBITIONS

戦争と花

The Mass
2018.07.20 - 08.15

© Bernie Boston / The Washington Post / Getty Images / Kyodo News

 フラワーアーティストの東信(あずま・まこと)が率いる「AMKK(東信、花樹研究所)」とギャラリー「The Mass」による展覧会が開催される。

 東は1976年生まれ。2002年よりオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を銀座(現在は南青山所在)に構える。05年頃から花屋としての活動に加え、植物による表現の可能性を追求し、彫刻作品を思わせる造形表現「Botanical Sculpture」を開始。ニューヨークでの個展を皮切りに注目を集め、パリやデュッセルドルフなどで実験的な作品を数多く発表してきた。

 「AMKK」は、そんな東のクリエイションを展開する実験的植物集団として09年に設立され、ミラノ、ベルギー、上海、メキシコの美術館やギャラリー、パブリックスペースで作品発表を重ねている。近年は、自然界では存在し得ないような様々なシチュエーションで、花を活けるプロジェクトを精力的に実施。花・植物のみが有するもっとも神秘的なかたちを見つけ、それらを芸術的なレベルに変換し表現することで、植物の存在価値を高める活動を行っている。

 本展のテーマは「戦争と花」。国際的な写真家集団「マグナム・フォト」、報道写真の膨大な蓄積を持つ朝日新聞のフォトアーカイブ、共同通信イメージズらの協力を得て集めた写真を様々な切り口で展示し、「戦争」と「花」という一見相反する要素をひとつのレンズでつなぎ合わせ、戦争という人類の負の史実と向き合う。