EXHIBITIONS

日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念

デンマーク・デザイン

北欧発、豊かな暮らしのかたち

2018.07.14 - 08.26

カイ・ボイイスン 玩具「サル」 1951 カイ・ボイイスン 個人蔵 Photo by Michael Whiteway

アーネ・ヤコプスン(アルネ・ヤコブセン) 肘掛椅子「エッグチェア」 1958(1965年頃制作) フリッツ・ハンセン 個人蔵 Photo by Michael Whiteway

ヴェアナ・パントン 椅子「ハートコーンチェア」 1958 ヴィトラ 個人蔵 Photo by Michael Whiteway

 デンマークの近代〜現代までのデザイン史を約200点の作品でたどる日本初の展覧会が開催される。

 九州ほどの国土に約570万人が暮らす北欧の小さな国・デンマーク。アンデルセンの童話や玩具のレゴブロック発祥の地で知られ、充実した社会福祉制度や自然再生エネルギーの積極的な導入などによって「世界一幸福な国」とも言われており、国連が毎年発表する国民の幸福度ランキングではつねに上位に位置してきた。

 また、デンマークは優れたデザイナーを何世代にもわたって送り出してきたデザイン大国として近年注目を集めている。美しく温かみがあり、シンプルな機能性を特徴とするデンマーク・デザインは暮らしを豊かにするために生み出され、誰もが良質で快適な住まいを持つことを推奨してきた福祉国家ゆえの産物ともいえる。

 本展では、デンマーク・デザイン博物館の学術協力のもと、アーネ・ヤコプスン(アルネ・ヤコブセン)、ハンス・ヴィーイナ(ウェグナー)、フィン・ユールらの家具、ポウル・ヘニングスンの照明器具を展示。そのほか、ロイヤル コペンハーゲンの食器、バング&オルフセンの音響機器、カイ・ボイイスンの木製玩具など、デンマーク・デザインの数々を紹介し、その魅力に迫る。