EXHIBITIONS

ミュシャ展 〜運命の女たち〜

2018.06.02 - 07.15

アルフォンス・ミュシャ ポスター「スラヴ叙事詩」展 1928 チマルコレクション

アルフォンス・ミュシャ ポスター《ジョブ》 1896 チマルコレクション

アルフォンス・ミュシャ ポスター《ジスモンダ》 1894 チマルコレクション

アルフォンス・ミュシャ 素描《少女と鳩》 1899 チマルコレクション

アルフォンス・ミュシャ 装飾パネル《四季−夏》 1896 OGATAコレクション

アルフォンス・ミュシャ アルフォンス・ミュシャ著『装飾資料集』 1902 OGATAコレクション

 19世紀末~20世紀初頭に花開いた芸術運動アール・ヌーヴォーを代表するアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は現在のチェコ共和国で生まれた。1887年パリに移ると、出世作となった大女優サラ・ベルナールの劇場ポスターをはじめ、数多くの女性像を優美に繊細な表現で描き出し、瞬く間に時代の寵児となる。その作風はミュシャ様式と呼ばれ、アール・ヌーヴォーの代名詞となった。

 1910年故国に戻ったミュシャは、チェコスロヴァキア最初の郵便切手や紙幣デザイン、国章を手がけ、さらには大作《スラヴ叙事詩》を完成させ、国民的芸術家としての地位を不動のものとする。

 本展は、タイトルの「運命の女たち」が示す通り、初恋に始まり、栄華を極めたパリ時代、そして晩年に至るまで、ミュシャの作品を彩った女性たちに焦点を当て、同郷の医師ズデニェク・チマル博士の親子3代にわたる膨大なコレクションから、リトグラフのポスターや装飾パネル、素描、挿絵原画、油彩画など約150点を厳選。あわせて静岡展特別出品として、静岡市在住のミュシャ作品収集家、尾形寿行のコレクション約100点も展示する。