EXHIBITIONS

生誕140周年記念企画「ニューヨークの藤田嗣治」

2026.07.11 - 2027.01.11

藤田嗣治《書簡(フランク・シャーマン宛)》(1949年4月3日)インク、水彩・紙 目黒区美術館
©Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2026 G4388

 長野県北佐久郡の軽井沢安東美術館で、藤田嗣治(1886〜1968)の生誕140周年を記念した企画「ニューヨークの藤田嗣治」展が開催されている。会期は2027年1月11日まで。

 藤田は、第二次世界大戦後、戦時下に作戦記録画を描いたことから「戦争協力者」と見なされ、画壇での居場所を失いつつあった。自由な創作を求めて日本を離れ、1949年3月に渡米。ニューヨークで約10ヶ月間滞在したのち、パリへ渡った。

 本展では、日本を離れてからパリに渡るまでのニューヨーク滞在に焦点を当てる。日本とは異なる解放感や豊富な画材に囲まれ、新たなモチーフや技法に挑戦しながら制作活動に没頭した藤田。ニューヨークでの約半年間の成果を発表したマシアス・コモール画廊での個展は、予想以上の成功を収め、画家「Foujita」の才能をニューヨークの美術界に示した。

 会場では、1949年に制作された《猫の教室》をはじめ、ニューヨークでの個展に出品されたとされる作品を展示している。ポーラ美術館や目黒区美術館の協力を得て、ニューヨークで制作された作品を中心に、戦後の東京からニューヨーク、そしてパリへ再び戻るまでの活動を紹介。ニューヨークへ旅立つ前や、パリに戻った後の作品にも目を向けながら、藤田の画風の連続性や変化を探る。