EXHIBITIONS

鈴木雅明「Thumbnails」

2026.10.03 - 10.31
 大阪市のTEZUKAYAMA GALLERYで、鈴木雅明の個展「Thumbnails」が開催されている。会期は10月31日まで。

 鈴木は1981年愛知県生まれ。2008年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻を修了。愛知を拠点に制作を続けている。20年以上にわたり「人工の光」をテーマに掲げ、都市や郊外の夜景を描いたシリーズや、暗室の静物を描いた「机上の光」シリーズなどを発表してきた。絵画を通して、光が描く風景やノスタルジーだけでなく、「光」という存在そのものと人々の暮らしとの関係を問い続けている。

 本展では、「小サイズ・断片的な構図」という新たな表現に挑戦した新作を発表。モチーフとなったのは、スマートフォンを開いたときに目にする「サムネイル」の画面比率だ。鈴木は、スマートフォンの画面に流れる断片的な光のイメージを、温かみのある油彩の質感へと置き換えた。

 思想家ロラン・バルト(1915〜80)が著書『明るい部屋』(1980)のなかで「光は時間を超えて自分に届くもの」と捉えたように、鈴木が描く人工の光もまた、画面の向こうにある世界と観者自身の感覚を結びつける。