EXHIBITIONS

企画展示

アイヌ民族と博覧会 ―150 年の経験―

2026.10.06 - 11.29

川村則子作《ミンタラ》(1988)公益社団法人北海道アイヌ協会蔵

 千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館で、企画展示「アイヌ民族と博覧会 ―150年の経験―」が開催される。会期は10月6日〜11月29日。本展は北海道・白老の国立アイヌ民族博物館との共同企画であり、同館では6月20日~8月23日の会期で開催された。

 1872年の湯島聖堂博覧会にアイヌ資料が初めて出品されてから、2025年の大阪・関西万博に至るまで、およそ150年にわたってアイヌ民族は様々なかたちで「博覧会」に関わってきた。博覧会は知識や文化を広めるいっぽうで、人や文化を比較し、序列化してしまう場としての側面ももつ。

 アイヌ民族はこういった場への参加にあたって、差別や偏見、優越感を含むまなざしのもとで展示されることもあった。そこには多様な思いや選択、困難や葛藤があったことは想像に難くない。

 本展は、工芸品、写真、絵はがき、書簡、衣装、映像などの約200点に及ぶ資料を展示するほか、博覧会に関わった一人ひとりの「声」を紹介。その経験や思い、交錯する関係性に目を向け、個人にとって博覧会がいかなる場であったのかを考えるものとなる。これまで開催されてきた博覧会に出展・参加したアイヌ民族やその仲介者、さらには「見る側」と「見られる側」の相関関係に焦点を当て、博覧会におけるアイヌ民族の150年にわたる足跡をたどることを試みる。