EXHIBITIONS

今村遼佑 残響と余白のなかで

今村遼佑《雪は積もるか、消えるか》アートラボあいち展示風景(2018)

 岐阜現代美術館 大地館で「今村遼佑 残響と余白のなかで」が開催されている。

 今村遼佑は、日常の出来事や記憶をモチーフに、身の回りのものを用いたインスタレーションや立体、絵画、映像など多様な表現形式で制作してきた。2007年に京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了後、「第5回Shiseido art egg」(2011)、「ヨコハマトリエンナーレ2011―OUR MAGIC HOUR —世界はどこまで知ることができるか?」(2011)への出品、ポーラ美術振興財団の助成によるワルシャワ滞在(2016)、京都市芸術新人賞受賞(2020)など、京都を拠点に国内外で発表を重ねている。

 本展は、今村にとって美術館では初の個展となっている。空間や作品のなかでのささやかな仕掛けを通じて、日常に潜む感覚を研ぎ澄ませる今村作品に光を当てる。

 展示室では、微かな光や音、香り、色を通じて、日常に潜む感覚や記憶を想起させる作品を紹介する。展示会場の建築や風景さえも作品の一部となるような空間を通して、表現と日常の境界を示す。

 今回の展示では、コンサートホールとして建てられた大地館の空間で行われたピアノの調律音と、別の場所で録音された環境音を合わせた新作インスタレーションを中心に、オブジェや映像、ドローイングを交えて展示している。