EXHIBITIONS

ダイ・イン個展「Lines of Infinity」

 ホワイトストーンギャラリー銀座新館で、ダイ・イン(戴瑩)による個展「Lines of Infinity」が開催される。

 ダイ・インは1983年中国・四川省生まれ。現在は北京およびニューヨークを拠点に制作を行う。5歳より伝統的な中国の書と水墨画の体系的な訓練を受け、東洋の精神性と現代的な表現を融合させた独自の芸術言語を発展させてきた。女性の力や地政学的アイデンティティへの思索を基盤とし、「ジオ・マターナル・マトリックス(Geo-Maternal Matrix)」という概念を提唱している。

 本展はダイ・インにとって東京で初の展覧会となる。中国の宣紙や絹、油絵具、中国画や日本の顔料、アクリルなどを用い、東洋の素材と西洋の媒体を横断しながら制作された作品を紹介。螺旋状の形態や流動的な線描、密度の変化が画面に現れ、エネルギーの循環や生命のサイクルを想起させる。反復的な染色や塗り込み、身振りを思わせる筆致によって構築された多層的な表層は、絵画を完結したイメージではなく、動的なプロセスとして体験させるものである。

 会場では、草間彌生、田中敦子の作品数点と並置され、反復や身体性、見えない力の可視化といった主題をめぐる対話が試みられる。