森本啓太「what we told ourselves」

　KOTARO NUKAGA 天王洲で、森本啓太の個展「what we told ourselves」が開催される。

　森本は、バロック絵画や20世紀初頭のアメリカン・リアリズムに見られる視覚言語を参照しながら制作を行う作家。街灯やネオンサイン、自動販売機といった人工光を強い明暗法で描き、光と影の対比を通して都市風景を主題としてきた。

　本展では、人工光に照らされた都市の一角や名もなき場所を描いた作品を展示。森本は、前回のKOTARO NUKAGAでの個展「A Little Closer」から約2年半を経て、再び街角へと視線を向け、現代都市における風景を描き出す。強い明暗表現によって、現代社会の複雑さが交錯する場としての都市の一場面を紹介する。