EXHIBITIONS

浦上コレクション 北斎漫画:驚異の眼、驚異の筆

2018.04.21 - 06.17

葛飾北斎 鯨・鮫ほか

葛飾北斎 鯨・鮫ほか

葛飾北斎 海魔・狩人と大鳥

葛飾北斎 風のいたずら

葛飾北斎 雀踊り

葛飾北斎 百面相・八艘飛

 江戸の浮世絵師、葛飾北斎が手がけた数々の名作の中でも、《冨嶽三十六景》と並んで代表作として知られる『北斎漫画』。人々の生活や動植物、自然現象や各地の名勝、さらには神仏、幽霊まで、森羅万象のあらゆるものが生き生きと描かれている。弟子たちの絵手本として文化11(1814)年に初編が刊行された本書は庶民の間で絶大な人気を博して版を重ね、北斎没後の明治11(1878)年まで全15編が刊行された。

 洒脱な筆使いとダイナミックな構図、人々の特徴や一瞬の動きをとらえたユーモラスな描写は、自らを「画狂老人」と称して90歳まで創作を続けた北斎の驚くべき画力と眼力を雄弁に物語っている。

 本展では、世界一の質と量を誇る浦上満コレクションより、摺りが早く保存状態のよい選りすぐりの約200点を紹介。あわせて、さいたま市立漫画会館の所蔵本を一部展示する。