佐俣和⽊：PLAYSCAPE KYOTO！

　京都市京セラ美術館 ザ・トライアングルで「佐俣和木：PLAYSCAPE KYOTO！」が開催されている。

　展示空間「ザ・トライアングル」は、京都ゆかりの作家を中心に紹介するために創設されたスペースであり、企画展シリーズの一環として本展が位置づけられている。

　出展作家の佐俣和木は1994年東京都町田市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科卒業、京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。在学中よりグループ展などで作品を発表してきた。近年はスポーツを題材とした制作を行い、2020年よりディスクゴルフを始め、現在はプロ選手としても活動している。

　本展は、美術作家でありディスクゴルフのプロ選手でもある佐俣による展覧会である。ディスクゴルフは、フライングディスクを用いて専用ゴールに向かって投げ、投数の少なさを競うスポーツであり、都市空間や自然環境など多様な場所を競技のコースとして用いる点に特徴がある。

　今回の展示では、佐俣がディスクゴルフの特性に着目し、京都という都市や美術館空間を舞台に展開してきたプロジェクトを紹介。展示室、中央ホール、日本庭園など、館内外の空間を用いた試みを通して、スポーツと空間の関係を示す内容となっている。