EXHIBITIONS
加納光於 《平家物語》逍遥
加納光於は独学で銅版画を学び、1950年代半ばから作品を発表。60年代よりリュブリアナ国際版画ビエンナーレ、東京国際版画ビエンナーレなど数々の国際展で評価を高め日本を代表する作家となった。
初期の作品は植物や生物を思わせるモノクロームの銅版画を中心に、その後メタルプリント、リトグラフ、オブジェなどを制作。また、瀧口修造、大岡信など詩人とのコラボレーション、舞台美術、ブックワークなど幅広い分野に携わってきた。80年代からは版画とともに色彩豊かな油彩を手がけ、90年代半ばにはその瞬時のイメージを留めるモノタイプの作品で新たな手法にも取り組む。近年では、愛知県美術館(2000)、神奈川県立近代美術館・鎌倉(2013)、CCGA現代グラフィックアートセンター(2017)での個展を開催するなど、現在まで精力的に活動している。
今回の作品タイトルは《平家物語》。平家の栄華と没落の人間模様を描いた物語は琵琶法師による語り、そして能楽にもっとも影響を与えたとされる。能楽にも興味を持つ加納が様々なイメージを展開し、つくられた画面からはいくつもの色層が重なり合って妖しくも独特の印象を感じさせる。
本展では、90年代に制作されたモノタイプを中心に、2000年以降の未発表作品を含め約30点を出品。
初期の作品は植物や生物を思わせるモノクロームの銅版画を中心に、その後メタルプリント、リトグラフ、オブジェなどを制作。また、瀧口修造、大岡信など詩人とのコラボレーション、舞台美術、ブックワークなど幅広い分野に携わってきた。80年代からは版画とともに色彩豊かな油彩を手がけ、90年代半ばにはその瞬時のイメージを留めるモノタイプの作品で新たな手法にも取り組む。近年では、愛知県美術館(2000)、神奈川県立近代美術館・鎌倉(2013)、CCGA現代グラフィックアートセンター(2017)での個展を開催するなど、現在まで精力的に活動している。
今回の作品タイトルは《平家物語》。平家の栄華と没落の人間模様を描いた物語は琵琶法師による語り、そして能楽にもっとも影響を与えたとされる。能楽にも興味を持つ加納が様々なイメージを展開し、つくられた画面からはいくつもの色層が重なり合って妖しくも独特の印象を感じさせる。
本展では、90年代に制作されたモノタイプを中心に、2000年以降の未発表作品を含め約30点を出品。


