EXHIBITIONS

チャペック兄弟と子どもの世界 〜20世紀はじめ、チェコのマルチアーティスト

2018.04.07 - 05.27

ヨゼフ・チャペック 花を持つ少女 1934 油彩・カンヴァス

ヨゼフ・チャペック 花を持つ少女 1934 油彩・カンヴァス

 20世紀初頭から活躍した中欧チェコの芸術家、ヨゼフ・チャペックとカレル・チャペック兄弟。ヨゼフはキュビスムの画家として数々の作品を制作するにとどまらず、カレルの著書の装丁を手がけ、自身も多くの著作を残した。カレルは文筆家として、第2次世界大戦前の不安定な社会で多くの新聞記事、戯曲、旅行記、批評などを発表している。

 また、2人は戯曲などを多数共同制作し、なかでも1920年発表の戯曲『R.U.R.』で「ロボット」という言葉を生み出したことで知られるほか、子どもをテーマにした作品も多く手がけた。

 本展は、チェコの世界遺産都市、クトナー・ホラーに開館した現代美術館GASKでの展覧会を基に構成。童話『長い長いお医者さんの話』やカレルが愛犬「ダーシェンカ」を写真とイラストで紹介した本など、子どもの心を持ち続けた兄弟の作品をその生涯とともに紹介する。