樋口亜弥「after the rain」

　ARTROで、樋口亜弥による個展「after the rain」が開催されている。

　樋口亜弥は1988年生まれ。2015年に東京藝術大学大学院 美術研究科絵画専攻 油画技法材料研究室を修了。本展に際して、樋口は次のように述べている。

「自然との出会いや、日常生活のなかで"満ちている""生きている"と思える瞬間を描いています。満ち足りたひと時、生きている痕跡の記録です。タイトルの『after the rain』は、降り注いだ雨がふっと止んだ瞬間、その空気を意味しています。雨雲の切れ間から光がさし始め、大地が瑞々しく潤い世界が輝いて見える瞬間です。私はその時間が好きです。どんな日々のなかにあっても止まない雨はなく、光には誰にも平等に降り注いでいることを実感できるからです。絵に出会う方々にとっての生きている実感、些細な満ち足りた時間を想像していただけたら幸いです」（展覧会ウェブサイトより）。