石塚源太「Primary Surface」 by ARTCOURT Gallery

　CADAN有楽町で、ARTCOURT Galleryが石塚源太の個展「Primary Surface」を開催している。

　石塚源太は1982年京都府生まれ。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート（ロンドン）への交換留学を経て、2008年に京都市立芸術大学大学院工芸科漆工専攻を修了。石塚は、漆が生み出す皮膜をテーマに、本能的な身体感覚を触発させる抽象造形の可能性を一貫して追求し続けている。

　本展では、樹液である漆に形を与え、その表面に宿るつやを漆のふるまいとして躍動させる「Taxis」シリーズで空間を構成し、生命力に溢れ魅力を高める作品展開をすべて新作で紹介。素材特有の質感や現象といった自然の中から根源的な美をとらえ、新鮮な驚きをもたらす造形表現との出会いを堪能してほしい。