EXHIBITIONS

おいしい民窯 -食のうつわ-

(左上から時計回りに)
八寸皿 沖縄県壺屋/四寸小皿 鳥取県牛ノ戸/染分五寸皿 鳥取県牛ノ戸/スリップウェア角皿 島根県布志名/エッグベーカー 島根県湯町/
飛鉋六寸皿 福岡県小石原/角皿 鹿児島県苗代川/平茶家 鹿児島県苗代川/とくさ文蓋付飯茶碗 愛知県瀬戸/麦藁手蓋付飯茶碗 愛知県瀬戸

 豊田市民芸館 第1・第2民芸館で「おいしい民窯 -食のうつわ-」が開催されている。

「民窯(みんよう)」とは、日々の生活のなかで使う器や道具などを焼く窯、またはそのやきもの自体を指す。日本民藝館の創設者・柳宗悦(1889~1961)は「普段使い」「下手物」といわれるものの特徴を具体的に示すために、皿や碗(椀)などの食の器を取り上げて紹介した。また、柳家の食卓では、民藝運動をともに牽引した盟友・河井寬次郎や濱田庄司によるうつわが使われていた。

 本展では、愛知県の瀬戸焼をはじめとした全国の民窯のやきもの、河井・濱田による食のうつわや日本民藝館展の入選作品を中心とした現代の職人の手仕事によるものまで、同館が所蔵する食にまつわるやきものを紹介している。