EXHIBITIONS
十三代 三輪休雪展「エル キャピタン」
KOSAKU KANECHIKAは、京橋のTODA BUILDINGに新店舗を開設した。KOSAKU KANECHIKA 京橋の第1回目の展覧会として、十三代 三輪休雪による個展「エル キャピタン」が開催されている。
2019年に三輪家当主として十三代 休雪を襲名した三輪休雪の作品は、三輪家伝来の白萩釉を用い、萩焼の伝統を継承しながらもダイナミックで斬新な造形を取り入れた作風を特徴としている。刀を使って斬り出した土肌と三輪家伝来の白萩釉(休雪白)のコントラストで迫る茶碗《エル キャピタン》シリーズは、米国留学時代にヨセミテ国立公園で見た巨大な花崗岩などから得たインスピレーションを、萩の土、そして陶芸の伝統と統合させつくられている。自然界のエネルギーと長い工芸の歴史を感じさせる十三代の作品は、その独創性で鑑賞者を魅了してきた。
新店舗での初めての個展となる本展に際し、十三代 三輪休雪は以下のステートメントを寄せた。
「大地の一片を焼くという覚悟を持って土の可能性と対峙してきた私は、ここ数年来茶碗を手がけるようになってから殊に一服の茶を喫することの意味、意義を推っております。今回新たな次なる一歩に踏み出してみました」(展覧会ウェブサイトより)。
本展で展示されている「エル キャピタン」シリーズは、土の塊の内側をくり抜いて成形される独特の茶碗である。大きな生命力を持つ自然の一部である土を、一客の器へと収斂させていくその過程は、自分の思う通りになるものではまったくないと三輪はいう。絶対的な力であり脅威でもある自然に相対し、問いかけ、作用と反作用を繰り返すことで完成する三輪の作品には、人間がものをつくるということの根源的なあり方を見出すことができる。
本展では「エル キャピタン」シリーズから新作約10点、大きなサイズの作品群を展⽰している。
2019年に三輪家当主として十三代 休雪を襲名した三輪休雪の作品は、三輪家伝来の白萩釉を用い、萩焼の伝統を継承しながらもダイナミックで斬新な造形を取り入れた作風を特徴としている。刀を使って斬り出した土肌と三輪家伝来の白萩釉(休雪白)のコントラストで迫る茶碗《エル キャピタン》シリーズは、米国留学時代にヨセミテ国立公園で見た巨大な花崗岩などから得たインスピレーションを、萩の土、そして陶芸の伝統と統合させつくられている。自然界のエネルギーと長い工芸の歴史を感じさせる十三代の作品は、その独創性で鑑賞者を魅了してきた。
新店舗での初めての個展となる本展に際し、十三代 三輪休雪は以下のステートメントを寄せた。
「大地の一片を焼くという覚悟を持って土の可能性と対峙してきた私は、ここ数年来茶碗を手がけるようになってから殊に一服の茶を喫することの意味、意義を推っております。今回新たな次なる一歩に踏み出してみました」(展覧会ウェブサイトより)。
本展で展示されている「エル キャピタン」シリーズは、土の塊の内側をくり抜いて成形される独特の茶碗である。大きな生命力を持つ自然の一部である土を、一客の器へと収斂させていくその過程は、自分の思う通りになるものではまったくないと三輪はいう。絶対的な力であり脅威でもある自然に相対し、問いかけ、作用と反作用を繰り返すことで完成する三輪の作品には、人間がものをつくるということの根源的なあり方を見出すことができる。
本展では「エル キャピタン」シリーズから新作約10点、大きなサイズの作品群を展⽰している。