EXHIBITIONS
谷原菜摘子展「どこかでラッパが鳴っている」
上野の森美術館ギャラリーで、谷原菜摘子の個展「どこかでラッパが鳴っている」が開催される。
谷原は、京都市立芸術大学美術研究科博士課程を修了。博士論文では、中世の日本から続く「暗い絵」の系譜に自分の作品を重ねる論考を執筆した。古今東西の民間伝承や神話につながりながら、人間社会の暴力や恐怖、悪意、戦争などを主題に独自の神話を描く。
本展では、壮大な黙示録をテーマに大型の新作油彩を中心に発表する。谷原は作品制作において、最初に独自の物語を創りあげることを重要視してきた。本展覧会でメインとなる物語には、体が飛行機に変化してしまった女の子たちが主人公として登場する。
谷原は以前に、ビル群のあいだから巨大な飛行機が垂直に飛び上がる様を描いた《どこかでラッパが鳴っている》(2021)と、その作品にまつわる物語を文章で発表。7人の天使が鳴らすラッパがこの世の終末を告げるといわれている新約聖書の「黙示録」を題材に、谷原版黙示録では、唐突に世界に「終末」が訪れ、根拠もわからず選ばれた女の子たちの体が次々に飛行機へ変形していく。そのほかに「終末」に関わりのある初期の油彩作品や、パステル画もあわせて展示する。
谷原は、京都市立芸術大学美術研究科博士課程を修了。博士論文では、中世の日本から続く「暗い絵」の系譜に自分の作品を重ねる論考を執筆した。古今東西の民間伝承や神話につながりながら、人間社会の暴力や恐怖、悪意、戦争などを主題に独自の神話を描く。
本展では、壮大な黙示録をテーマに大型の新作油彩を中心に発表する。谷原は作品制作において、最初に独自の物語を創りあげることを重要視してきた。本展覧会でメインとなる物語には、体が飛行機に変化してしまった女の子たちが主人公として登場する。
谷原は以前に、ビル群のあいだから巨大な飛行機が垂直に飛び上がる様を描いた《どこかでラッパが鳴っている》(2021)と、その作品にまつわる物語を文章で発表。7人の天使が鳴らすラッパがこの世の終末を告げるといわれている新約聖書の「黙示録」を題材に、谷原版黙示録では、唐突に世界に「終末」が訪れ、根拠もわからず選ばれた女の子たちの体が次々に飛行機へ変形していく。そのほかに「終末」に関わりのある初期の油彩作品や、パステル画もあわせて展示する。