EXHIBITIONS

特別展

ジパング―平成を駆け抜けた現代アーティストたち―

2024.08.24 - 10.20

会田誠 灰色の山 2009〜2011 キャンバス、アクリル絵具 300 × 700 cm
制作協力:渡辺篤 撮影:宮島径 タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金 ©️AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery

 佐賀県立美術館で、特別展「ジパング―平成を駆け抜けた現代アーティストたち―」が開催されている。

 平成という時代は「失われた30年」と否定的に語られるいっぽうで、ファッションや建築、アニメやマンガ、そして現代アートの分野において優れた作家たちが活躍し、世界的な評価を得た時代でもある。

 本展は、平成に生まれた日本の現代アートをクロニクル的にとらえた展覧会であり、平成23~24年(2011~2012)に国内で開催された「ジパング」展を再編、さらに発展させたものとなる。13年前のジパング展は、「日本の」現代アートが持つ魅力を再発見してほしいというねらいとともに、東日本大震災直後の日本が現代アートの力によって癒され、あるいは活力を得てほしいと企図されたものであった。

 今回のジパング展では、「平成」から「令和」へ、美術界を席巻したトップアーティストたちの作品を一堂に紹介。世界の現代アートの文脈を視野にとらえながら、日本の文化と結合・変容させ、独自の表現を獲得した彼らの作品は、いずれも時代の複雑さや多様性を反映している。それぞれのアートを通じて「平成」という時代を振り返るとともに、いまこのときも生まれ続ける現代アートに触れてみてほしい。

 出展作家は、会田誠、青山悟、池田学、石田徹也、岩崎貴宏、宇佐美雅浩、江口綾音、O JUN、岡本瑛里、荻野夕奈、加藤泉、金子富之、草間彌生、小松美羽、近藤聡乃、佐藤雅晴、塩田千春、棚田康司、チームラボ、Chim↑Pom from Smappa!Group、筒井伸輔、名もなき実昌、梅沢和木、奈良美智、宮島達男、宮永愛子、村上隆、森淳一、山口晃。