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EXHIBITIONS

市制70周年記念展 宝塚コレクション -宝塚市所蔵作品展-

宝塚市立文化芸術センター
2024.07.20 - 09.01

元永定正 いろだまよこしろあか 2001 アクリル・キャンバス 194 × 259.1 cm

中畑艸人 惨!!‘95 一月一七日 1995 油彩、キャンバス 130.3 × 194 cm

 宝塚市立文化芸術センターで、中畑艸人(1912〜99)や元永定正(1922〜2011)ら宝塚市ゆかりのアーティストの作品を紹介する「市制70周年記念展 宝塚コレクション -宝塚市所蔵作品展-」が開催される。

 中畑艸人は、和歌山県生まれ。中畑は、徹底した写生にもとづく確かな技量をもって駿馬を描く「馬の画伯」として知られているが、図鑑的な表現に留まらずに情感豊かな作品世界を構成する点でも評価された。とくに象徴主義的なアプローチをもって画面に社会性を織り込む作品が多く、画業後期には神話への関心とあわせてこの傾向がよく表れている。

 元永定正は、三重県生まれ。1953年、第6回芦屋市展に「黄色の裸婦」を出品し、ホルベイン賞を受賞し、同展の出品作に触発されて抽象画へと転向し、55年に吉原治良の誘いで具体美術協会に参加する。1966年にジャパン・ソサエティーの招へいにより渡米し、ニューヨーク滞在中にエアブラシやアクリル絵具に出会い新境地を開き、その活動は国内外で評価された。宝塚市では、宝塚美術協会会員や宝塚市展審査員として市の文化振興に努め、2001年には宝塚市大使に就任。色鮮やかでユニークなモチーフを描く抽象画や、絵本の分野などでも知られている。

 本展は、宝塚市の持つ中畑や元永といった宝塚市にゆかりのあるアーティストの美術作品を一挙に展示することで、宝塚市の持つ文化的財産とその魅力を見つめ直し、次世代に繋つなぐ場となることを期待するもの。また、本展では、宝塚市内の文化財の公開活動、宝塚学検定、パブリックアートといった「市民と文化がつながる場所」もあわせて紹介する。