EXHIBITIONS

養老孟司と小檜山賢二「虫展」

〜みて、かんじて、そしてかんがえよう

2024.07.13 - 08.25

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 大分県立美術館で「養老孟司と小檜山賢二『虫展』〜みて、かんじて、そしてかんがえよう」が開催される。

 養老孟司は1937年神奈川県鎌倉市生まれ。養老は、解剖学者、医学博士、東京大学名誉教授であるほか、無類の昆虫愛好家、昆虫学者としても知られている。昆虫に関する標本の収蔵や研究の充実のため、箱根に養老昆虫館を建てるほどだ。

 小檜山賢二は1942年 東京都生まれ。工学博士、慶應義塾大学名誉教授、STU研究所所長、虫のデジタル写真家として活躍している。おもな著書に『日本の蝶』『虫をめぐるデジタルな冒険』マイクロプレゼンス・シリーズ『象虫』『葉虫』『塵騙』『兜虫』『歩行虫』など。

 本展は、70年以上虫を観察してきた二人の視点を通して、驚きと不思議に満ちた「虫」の世界を、養老の標本や言葉、小檜山の写真とともに「みる」「かんじる」「かんがえる」の観点から紹介。展示室は6つの部屋で構成され、養老の虫研究室をイメージした養老部屋や、小檜山の写真作品などを展示する。

 小さな虫と大きな世界を対比させ、人々と虫の関係を探るストーリーとともに、カブトムシやゾウムシ、トビケラの巣などの微細な構造をデジタル技術で拡大した写真により、見たこともない虫の造形を展覧する。また展示室では、大分昆虫同好会の協力により、大分に生息する昆虫たちも紹介。