ミランダ・ジュライ「MIRANDA JULY: F.A.M.I.L.Y.」

　プラダ 青山店で、ミランダ・ジュライの東京初個展「MIRANDA JULY: F.A.M.I.L.Y.」が開催される。

　ミランダは映画監督、アーティスト、作家。カリフォルニア州バークレーで育ち、現在はロサンゼルス在住。『ザ・フューチャー』『君とボクの虹色の世界』の脚本、監督、主演を務めた。直近の監督作品は『さよなら、私のロンリー』（2020）。美術作品も手がけており、2002年と04年のホイットニー・バイエニアル、08年の横浜トリエンナーレ、09年のヴェネチア・ビエンナーレにも参加している。

　ミア・ロックスがキュレーションする本展では、ジュライの最新作であるマルチチャンネル・ヴィデオ・インスタレーション《F.A.M.I.L.Y.（Falling Apart Meanwhile I Love You）》を展示する。同作は、インスタグラムを通じた7人の見知らぬ相手との1年にわたるコラボレーションをもとにした作品。

　同作の参加者は、ジュライからの一連のプロンプトに対するリアクション動画を送信し、それをジュライがSNSコンテンツ向けに開発された無料編集アプリの切り取りツールを使って自分のスタジオに取り込むことで完成した。ジュライと参加者がまったく新しい身体言語を通じて親密さと境界線を模索するシュールなパフォーマンスのシリーズだという。