IM MEN「FULFILL」

　ISSEY MIYAKE SEMBA | CREATION SPACEで、IM MENによる特別展示「FULFILL」が開催されている。

　今シーズンのIM MENは、人と布との関係性を考える取り組みとして、残布を残さず、布地のすべてに役割を与えるものづくりに挑戦した。技術の進歩によって、残布は再生可能な資源へと変容してきたが、いまもなお私たちに大きな葛藤を抱かせる存在であり、その課題を解消するには、多くの知恵と工夫、そして覚悟が必要とされる。

「裁断したパーツをすべて拾い上げたとき、一切の布地が残らない」。現代において、このようなものづくりが実現できれば、多くの人々に希望を示すことができ、その姿勢からしか生まれ得ない美しさがあるとしている。

　本展では、布を使い切るというテーマに対して、IM MENチームが取り組んだものづくりの背景を映し、模型やスケッチ、メンバーたちへのインタビューを通して、様々なアプローチから新しいデザインが生まれた過程を紹介している。