EXHIBITIONS

市川孝典「DELUSIONAL murmur (#003)」

2024.02.10 - 03.10

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 Gallery COMMONで、市川孝典の個展「DELUSIONAL murmur (#003)」が開催されている。

 市川は、13歳で単独渡米。アメリカやヨーロッパ各地を遍歴するあいだに、絵画に出会い、様々な表現方法を用いて、独学で作品制作に取り組む。帰国後、少年期のかすかな記憶にもとづき、線香の微かな火を使った新しいスタイルで「現代絵画をまったく異なる方向に大きく旋回させた〈線香画〉」と称され、メディアに大きく取り上げられるなど国内外で注目を集めている。

 本展では、線香を用いて日常の記憶を紙に焼き付ける「Scorch Paintings (線香画)」シリーズや、マスメディアとソーシャルメディア文化の中での記憶と疎外感が映し出された「Scrape Works」シリーズの作品を展示。記憶、儚さ、人との繋がりが織りなす複雑さを飽くなく探求してきた市川の実践を紹介する。