EXHIBITIONS
越後妻有 MonET 連続企画展 Vol.4
田中藍衣「リバース ストリング」
越後妻有里山現代美術館 MonETで、越後妻有 MonET 連続企画展Vol.4 田中藍衣「リバース ストリング」が開催されている。
ざらざらとした質感、よるべなさ。その中にきらめく光の反射。寂しさや薄暗さを閉じ込めて、色彩や光を発する岩絵具は鉱石を砕いて粒子状にした絵の具だ。そのような画材を使って絵を描く愛知県出身の画家、田中藍衣の個展である。
点を打つことで、線を描き、それがいつの間にか面となっている。図示と描画のあいだを自在に行き来しながら描く彼女の絵画は、私たちが生きている地球や宇宙で起こっている循環やそれが成り立つ法則を不思議に思いながら追いかける彼女のテーマへの姿勢とも重なる。「リバース ストリング」というタイトルは、新潟県出身の詩人である西脇順三郎が随筆で残した蕎麦の描写「荒々しくかためたひも」に由来する。絵具が塗りかためられることで、かたちを持ち、絵画となるとき、逆転して注目されるのは粒子のきらめきである。
本展は雪が降り積もる真冬の十日町を舞台に、線から圏までを一度に描いてぐるりと組み換え可能な世界をつくろうと試みる画家の新作で構成されている。
ざらざらとした質感、よるべなさ。その中にきらめく光の反射。寂しさや薄暗さを閉じ込めて、色彩や光を発する岩絵具は鉱石を砕いて粒子状にした絵の具だ。そのような画材を使って絵を描く愛知県出身の画家、田中藍衣の個展である。
点を打つことで、線を描き、それがいつの間にか面となっている。図示と描画のあいだを自在に行き来しながら描く彼女の絵画は、私たちが生きている地球や宇宙で起こっている循環やそれが成り立つ法則を不思議に思いながら追いかける彼女のテーマへの姿勢とも重なる。「リバース ストリング」というタイトルは、新潟県出身の詩人である西脇順三郎が随筆で残した蕎麦の描写「荒々しくかためたひも」に由来する。絵具が塗りかためられることで、かたちを持ち、絵画となるとき、逆転して注目されるのは粒子のきらめきである。
本展は雪が降り積もる真冬の十日町を舞台に、線から圏までを一度に描いてぐるりと組み換え可能な世界をつくろうと試みる画家の新作で構成されている。

