EXHIBITIONS
岩崎奏波個展「めぐるものたち」
OIL by 美術手帖ギャラリーで、岩崎奏波の個展「めぐるものたち」が開催されている。
岩崎は1996年沖縄県生まれ、現在は東京を拠点に活動。岩崎はこれまで、家や植物など日常的なモチーフと、ユーモラスに姿を変えた架空の動物がフラットに存在する、物語性を帯びた絵画を発表してきた。しかし単に生き物を描くのではなく、岩崎の絵画に登場するそれらのモチーフは、絵画を描くという行為における思考や感情を表す存在であり、絵画空間と現実をつなぐ媒体でもある。
本展では、岩崎が今秋約1ヶ月間スペインに1ヶ月滞在し、帰国後描いたものを中心に発表。日本との物理的な距離や、時差や時間の変遷などに思いをめぐらせることが多かったと話すように、時空や現実を超越するような作品群となっている。本展に際し、岩崎は以下のステートメントを発表している。
「物理的、時間的、心理的な距離による違和感が、私の絵に影響を与えている。例えばそれは、絵の具を塗り重ねるほどに空間が遠ざかったり、粘土を引っ掻いて掘り込むほどにかたちが浮き上がるのを感じるとき。例えば、薄い壁一枚の向こう側がとても遠くに感じたり、はるか昔につくられたものに手のひらで触れるとき。絵のなかに描いたものは、近くと遠く、過去と未来、内と外をかき混ぜてつなげながら、絵のなかをめぐっている」。
岩崎は1996年沖縄県生まれ、現在は東京を拠点に活動。岩崎はこれまで、家や植物など日常的なモチーフと、ユーモラスに姿を変えた架空の動物がフラットに存在する、物語性を帯びた絵画を発表してきた。しかし単に生き物を描くのではなく、岩崎の絵画に登場するそれらのモチーフは、絵画を描くという行為における思考や感情を表す存在であり、絵画空間と現実をつなぐ媒体でもある。
本展では、岩崎が今秋約1ヶ月間スペインに1ヶ月滞在し、帰国後描いたものを中心に発表。日本との物理的な距離や、時差や時間の変遷などに思いをめぐらせることが多かったと話すように、時空や現実を超越するような作品群となっている。本展に際し、岩崎は以下のステートメントを発表している。
「物理的、時間的、心理的な距離による違和感が、私の絵に影響を与えている。例えばそれは、絵の具を塗り重ねるほどに空間が遠ざかったり、粘土を引っ掻いて掘り込むほどにかたちが浮き上がるのを感じるとき。例えば、薄い壁一枚の向こう側がとても遠くに感じたり、はるか昔につくられたものに手のひらで触れるとき。絵のなかに描いたものは、近くと遠く、過去と未来、内と外をかき混ぜてつなげながら、絵のなかをめぐっている」。