collection ＃07

　rin art associationで 「collection ＃07」が開催されている。

　同廊の鬼頭健吾展にあわせて開催される本展では、近年話題を集めた現代美術の動向におけるアートと日用品との交わりを探求し、日常のさなかに訪れる非日常的な瞬間、平凡さのなかに見出す驚きや毎日に隠された意外な光景を再発見していく。

　出展作家は、フランツ・ウエスト＆アンドレアス・ライター・ラーべ、ライアン・ガンダー、ニール・ペルーファ、レイチェル・ホワイトリード、ヘレン・マルテン。

　日用品をインタラクティブな彫刻として再構築するフランツ・ウェスト作品に加え、日常的に触れる素材から独特のノスタルジアを引き出し、「ありふれたもの」への再評価を促すヘレン・マーティン作品が展示される。コンセプチュアルな手法をとるライアン・ガンダーは、都会的な遊び心を持ってこの主題に挑み、ユーモアとウィットを駆使して観者を惹きつける。レイチェル・ホワイトリードは、その彫刻的な実践によってネガティブ・スペースの本質をとらえ、日常のなかに潜む家庭環境、個人と共同体の歴史など、隠された物語を明らかにする。さらに、ネイル・ベルーファは、テクノロジー、アート、日常生活の交差点につい示唆に富んだ探求を展開している。