EXHIBITIONS

英国最大の巨匠

ターナー 風景の詩

2017.11.03 - 2018.02.04

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》(部分) 1832(展示) 東京富士美術館 © 東京富士美術館イメージアーカイブ / DNPartcom

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様》 1802(展示) サウサンプトン・シティ・アート・ギャラリー on loan from Southampton City Art Gallery © Bridgeman Images / DNPartcom

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《コールトン・ヒルから見たエディンバラ》 1819頃 スコットランド国立美術館群 © Trustees of the National Galleries of Scotland

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《セント・オールバンズ・ヘッド沖》 1822頃 メーサー・アート・ギャラリー © Mercer Art Gallery, Harrogate Borough Council

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《ストーンヘンジ、ウィルトシャー》 1827-28 ソールズベリー博物館On loan from The Salisbury Museum, England

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》 1832(展示) 東京富士美術館 © 東京富士美術館イメージアーカイブ / DNPartcom

 西洋美術史に残る数々の風景画の傑作を生み出し、英国最高の巨匠と称されるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)の企画展が開催される。ターナーは風景画や歴史風景画を多く描き、その光や大気までをも描きだす画風はモネをはじめ、後のフランス印象派画家たちにも多くの影響を与えた。

 ターナーはロンドンに生まれ、英国各地の名所旧跡の「地誌的風景」の水彩画や油彩画を制作して収入を得ていた。26歳にしてロイヤル・アカデミーの正会員に選出され、美術界で確固たる地位を築く。その後も独自の風景表現を追求し続け、鮮やかな色彩により光や大気を描き出す画境に達した。

 本展では、ターナーの画業と芸術の全貌をイギリスや日本の美術館から厳選して紹介。最新の知見をもとにターナー芸術を再考し、その核心と魅力にせまる。