EXHIBITIONS
薄久保香 "She is." すぐ傍らにみつけたあなたの分身
FARO WORKPLACEで薄久保香の個展「"She is." すぐ傍らにみつけたあなたの分身」が開催されている。
薄久は2010年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程美術専攻修了し博士号を取得。現在は京都と東京を拠点に活動している。主な個展は「かくて円環が開き」(」rin art association 、2022)、「SF -Seamless Fantasy 絵画計画と43,800 日の 花 言 葉」(MA2 ギャラリー 、2021)など。
2年に1回開催される「東京ビエンナー」で、薄久は大手町、外の内、有楽町で働く数名の女性を取材し、彼女たちの内省的は界を描いた作品の壁面を制作した。それぞれの話を汲み取ることからスタートした作品は、薄久保と彼女たちの共同制作ともいえる。個人の物語が、制作の過程を経ることで普通性をもち、さらに鑑質者個人の視座へと循環することで、様々なイメージの読み方が導かれ、新たな記憶の一片となっている。本展では壁画の原画と、未公開作を展示する。
本展に際し、薄久は以下のステートメントを発表している。
「ひとつの箱のなかにもうひとつの箱が入っている。その箱を開けると、そのなかにつぎつぎ新たな箱が現れ最後は無となる。「東の間の間」現実と呼ばれるものは、時間と空間、そしてこの肉体が精神的プロセスを経て髪層にも投影された一揃えの「箱」である。この東京に暮らす彼女たちの手と言葉は、まったく遠くにあるようでいて、我々の思考の箱を介してあなたのすぐ傍らにもやってくる。そして、その言葉が段々と絵の一部になるとき、ひとつの要素、かたち、色もまた同じように、互いが異なる層で働きながらも、奥行きを持ったあなただけの世界として結晶するのだ」。
薄久は2010年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程美術専攻修了し博士号を取得。現在は京都と東京を拠点に活動している。主な個展は「かくて円環が開き」(」rin art association 、2022)、「SF -Seamless Fantasy 絵画計画と43,800 日の 花 言 葉」(MA2 ギャラリー 、2021)など。
2年に1回開催される「東京ビエンナー」で、薄久は大手町、外の内、有楽町で働く数名の女性を取材し、彼女たちの内省的は界を描いた作品の壁面を制作した。それぞれの話を汲み取ることからスタートした作品は、薄久保と彼女たちの共同制作ともいえる。個人の物語が、制作の過程を経ることで普通性をもち、さらに鑑質者個人の視座へと循環することで、様々なイメージの読み方が導かれ、新たな記憶の一片となっている。本展では壁画の原画と、未公開作を展示する。
本展に際し、薄久は以下のステートメントを発表している。
「ひとつの箱のなかにもうひとつの箱が入っている。その箱を開けると、そのなかにつぎつぎ新たな箱が現れ最後は無となる。「東の間の間」現実と呼ばれるものは、時間と空間、そしてこの肉体が精神的プロセスを経て髪層にも投影された一揃えの「箱」である。この東京に暮らす彼女たちの手と言葉は、まったく遠くにあるようでいて、我々の思考の箱を介してあなたのすぐ傍らにもやってくる。そして、その言葉が段々と絵の一部になるとき、ひとつの要素、かたち、色もまた同じように、互いが異なる層で働きながらも、奥行きを持ったあなただけの世界として結晶するのだ」。