EXHIBITIONS

竹村京

どの瞬間が一番ワクワクする?

2018.01.13 - 03.11

竹村京 Playing Cards 2017, Austrian Cards on German Cards(24点のうち1点) 2017 © Kei Takemura 撮影 © Kenji Takahashi

竹村京 Playing Cards 2017, Austrian Cards on German Cards(24点のうち1点) 2017 © Kei Takemura 撮影 © Kenji Takahashi

竹村京 Playing Cards Unlimited 2 2017 © Kei Takemura 撮影 © Kenji Takahashi

竹村京 《Playing Dominos in J.City》のためのドローイング 2017 © Kei Takemura

 ポーラ美術館は開館15周年記念に現代美術の展示スペース「アトリウム ギャラリー」を新設するとともに、平成8年よりポーラ美術振興財団が助成してきた若手芸術家たちを紹介する「HIRAKU Project」を開始。プロジェクトの第2回では、写真やドローイングの上に刺繍を施した布を重ねた平面のインスタレーションを発表する竹村京を紹介する。

 竹村はこれまで、日常の生活のなかで破損してしまった個人的なオブジェを接着剤で仮止めしたのち薄い布で包み、破損部分に白く輝く絹糸でステッチを加えることによって光を与え、別の美的価値を生み出す「修復された」シリーズなどを手がけてきた。近年では、異なる国や言語でも意味を共有できるトランプを取り入れた作品を制作している。

 本展では、日常で起きる偶然の重なりや瞬間の連続、メモリアルな美しい時間をテーマに、ドイツ製のトランプにオーストリア製のトランプの図柄を日本製の絹糸で刺繍した布を重ねた、すべてが未発表の最新作を公開。インドネシアのジョグジャカルタで流行している「ドミノ」と呼ばれるカードゲームをモチーフにした作品も並ぶ。