山本篤「映像小屋 / ShugoArts Show」

　シュウゴアーツで、山本篤の個展「映像小屋 / ShugoArts Show」が開催される。

　山本篤は1980年東京都生まれ。多摩美術大学絵画学科を卒業後、2003年に単身でベルリンへ渡り映像制作を始め、これまでに200本以上の作品を制作してきた。生真面目なまでに日常生活の中で制作を実践し続ける姿勢は、勤め人として、父親として生活を営む現在でも変わらない。

　山本は自身について「自分は反応体」だと言及している。ある現象として存在する自分自身の思考や感情を、物質的な世界に存在させるためのメディウムとして映像を選び制作を始めた。そのため一見ナンセンスに見える山本の作品は、すべて本人を通じて感じ取られたあらゆるリアリティの断片と言える。

　本展ではギャラリーの前室を暗室にし、7本の作品を上映する。またギャラリーの後室は千葉正也のドローイング、小林正人らの作品を展示する予定。