雨宮庸介個展「雨宮宮雨と以」

　アートセンターBUGで、雨宮庸介による個展が開催されている。

　雨宮は1975年茨城県生まれ。BUG Art Awardの前身であるコンペティション「ひとつぼ展」（主催ガーディアン・ガーデン）のグランプリを受賞した。雨宮が常駐して行うレクチャーパフォーマンスや、現実にはあり得ない形態で精巧につくられた彫刻作品や、1300年かかるプロジェクトなど、さまざまな手段を用いて、普遍性についての再考察を促したり物事の境界線を揺さぶる表現をしている。

　雨宮は世界の当たり前と思われていることや、物事の境界を問うような作品を発表し続けている。本展は、BUGが掲げるステートメントのなかの「ふいに気づきをもらう瞬間」を実現しようという試みから企画された。