EXHIBITIONS

冨井大裕 みるための時間

冨井大裕 ball sheet ball(see through) 2014 新潟市美術館蔵 撮影:内藤雅子
© Motohiro Tomii, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

冨井大裕 woods 2005 作家蔵 撮影:城戸保
© Motohiro Tomii, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

冨井大裕 ゴールドフィンガー 2022 作家蔵 撮影:柳場大
© Motohiro Tomii, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

 新潟市美術館で 「冨井大裕 みるための時間」が開催されている。

 冨井大裕は1973年新潟県生まれ。1999年に武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コースを修了。2015年に文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてニューヨークに滞在。現在、武蔵野美術大学造形学部彫刻学科教授。既製品に最小限の手を加えることで、それらを固定された意味から解放し、色や形を備えた造形要素として 「彫刻」の新たな可能性を模索する。パブリックコレクションに新潟市美術館、東京都現代美術館、東京国立近代美術館、練馬区立美術館。編著に 『わからない彫刻 つくる編 彫刻の教科書1』(武蔵野美術大学出版局、2023)がある。

 冨井の公立美術館での初個展となる本展では、作家自らのディレクションのもと、これまでの代表作を展示。同館の所蔵する冨井の立体作品全6点も公開されている。

 会場では、画鋲、スーパーボール、ハンマーなどの日用品が、冨井の手によって、その色やかたち、性能を持ったまま、思いがけない造形として 「作品」の姿を現す。

 なお、同館で開催中のコレクション展も、冨井が作品を選び、彫刻の見方を提案している。