EXHIBITIONS

ICC アニュアル 2023 ものごとのかたち

Natura Machina(筧康明+ミカエル・マンション+クアンジュ・ウ) Soundform No.2 2022 (参考図版)

 NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で「ICC アニュアル 2023 ものごとのかたち」が開催される。

「ICC アニュアル」は、同館で多くの人に親しまれた「オープン・スペース」展(2006〜2021)の役割やコンセプトを継承しながら、2022年から開催されている長期展示。今年度は、拡張された現実世界としての仮想世界が日常に浸透しつつあるなか、変化する物事や出来事のかたちや記憶やふるまいの表現について多様な作品から考察する。

 出品作家は伊阪柊、evala、菅野歩美、小光、津田道子、東京大学 舘知宏研究室 × 野老朝雄 × [    ]、時里充、Natura Machina(筧康明+ミカエル・マンション+クアンジュ・ウ)、リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC。会期中にはまた、新進アーティストやクリエイターの最新作品やプロジェクトを紹介するコーナー「エマージェンシーズ!」にて、ヒラヤマナツホと武田萌花が紹介されるという。

 リアル(現実)とヴァーチャル(仮想)の2項ではなく、フィジカル(物理空間)かデータ(情報空間)かの違いへと意識が向かう昨今において、不可視の事象はどのように表されるのか。同館の軸である「コミュニケーション」をテーマに、現在と未来を見つめる展示となるだろう。