ほんとの幽霊キュレーション「不透明な幽霊」

　TALION GALLERYで、ほんとの幽霊キュレーション「不透明な幽霊」が開催される。参加アーティストは、磯邉一郎、斉と公平太、星野武彦。

　磯邉は、物質としての絵を相対化するように情報の集合や配列、組み替えとしての作品を制作する作家。斉と公平太は、意味の待機状態として芸術を定義し、実証的なリサーチに基づいて社会の枠組みや認識の境界を浮かび上がらせるプロジェクトを展開してきた。星野は、意識のフックを押すような装置として、削ぎ落とされたワンシーンを絵画にしている。

　芸術として生み出されるイメージとそれに対する意識を懐疑的に掘り起こしてきた作家が集う本展では、対象と鑑賞者の間にある種の感情を立ち上げるものを「不透明な幽霊」と名付け、これを提示するという。