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EXHIBITIONS

開館1周年記念特別展「佐伯祐三-自画像としての風景」

佐伯祐三 《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》 1927年 大阪中之島美術館

 大阪中之島美術館で、開館1周年記念特別展「佐伯祐三-自画像としての風景」が開催される。本展は、今年1月から東京ステーションギャラリーにて開催された展示の巡回展にあたる。

 約100年前、「大阪」「東京」「パリ」の3都市に生きた画家・佐伯祐三。複数の街に拠点をおいたことで生み出された繊細で踊るような線描からは、画家自身の内面や深い精神性を感じ取ることができる。この点において、佐伯の作品はしばしば、画家自身を映したもの、すなわち自画像に例えられてきた。

 本展は、佐伯が描いた「大阪」「東京」「パリ」の3つの街に注目し、画家が自らの表現を獲得する過程に迫るもの。

「本拠地」である大阪の日本最大の佐伯祐三コレクションを有する大阪中之島美術館で開催される本展は、佐伯の芸術の魅力を再発見できるこの上ない機会となるだろう。