EXHIBITIONS

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン

山口晃 東京圖(部分) 作家蔵

山口晃 当世壁の落書き 2021 作家蔵

 アーティゾン美術館で「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」が開催される。本展は、石橋財団コレクションと現代美術家の作品が共演する「ジャム・セッション」の第4弾に当たる。

 山口晃は、日本古来の画法を駆使し、現代社会を鮮やかに風刺する作風で知られるアーティスト。これまで、写実絵画やアカデミズム絵画といった美術史の前提を持たずに日本が取り入れた「近代絵画」、そして「近代」「日本的コード」「日本の本来性」を問い続けてきた。

 西欧の近代絵画と日本の近代絵画を蔵する石橋財団コレクションによる企画展シリーズ「ジャム・セッション」に登場する山口は、「近代」「日本的コード」「日本の本来性」とは何かを探りながら、いかにして歴史や美術といった人間社会の制度に向き合うのか。その姿勢からは、展示タイトルが「ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」である理由も見えてくるという。