EXHIBITIONS

藤村 豪 × カニエ・ナハ

「よそものたちの浜にはよそものしか入ることができない(しかし誰もがよそものである)」

2023.01.29 - 03.05

© Takeshi Fujimura × Naha Kanie Courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

藤村豪《「よそものの浜にはよそものしか入ることが出来ない(誰もがよそものである)」のためのドローイング》(2020)にカニエ・ナハの加筆 2022
© Takeshi Fujimura × Naha Kanie Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

藤村豪 プラカードのためのドローイング#1 2023
© Takeshi Fujimura Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

藤村豪 自分のよそものが行進する(プラカード#1) 2023
© Takeshi Fujimura Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

藤村豪(藤村豪&内野清香として) 塗り替えられた過去についての本 2014
© Takeshi Fujimura & Sayaka Uchino Courtesy of KANA KAWANISHI GALLERY

 KANA KAWANISHI GALLERYは、藤村豪(ふじむら・たけし)とカニエ・ナハによる2人展「よそものたちの浜にはよそものしか入ることができない(しかし誰もがよそものである)」を開催している。

 藤村は1980年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修、東京綜合写真専門学校卒業。「他者の経験を私たちはどのように理解するのか」、その実感を、写真や映像、テキストを中心としたインスタレーションなどを通して私たちに投げかけようとしている。

 主な個展/プロジェクトに「誰かの主題歌を歌うときに」(KANA KAWANISHI GALLERY、東京、2020)、「ふたりの喧嘩は三人目の愉しみ」(川崎市市民ミュージアム 映像ホール、神奈川、2014 ※藤村豪&内野清香として)などがある。

 カニエ・ナハは2010年「ユリイカの新人」でデビュー。15年に第4回エルスール財団新人賞(現代詩部門)を、16年には詩集『用意された食卓』(私家版、のちに青土社)で第21回中原中也賞を受賞した。20年4月より読売新聞にて「詩を遊ぶ」を連載中。装丁、パフォーマンス、エッセイ・書評など、「詩」を軸に様々な活動を行っている。

 本展のキーワードである「よそもの」は、とらえ方次第で意味合いが変わってしまう言葉。2人のアーティストは今回、「よそものとは何か」、そして「よそものはどこからやって来るのか」をひも解くことを試みる。