EXHIBITIONS

第10回市原湖畔美術館子ども絵画展

人間いがいのもの、人間がつくったものいがいのもの

2023.02.04 - 03.05

作品チェックの様子

 2023年で第10回を迎える市原湖畔美術館子ども絵画展。今年は「人間いがいのもの、人間がつくったものいがいのもの」と題し、ゲストアーティストに美術家・鴻池朋子を迎えて開催する。

 市原湖畔美術館では2013年の開館以来、毎年、市内の幼稚園・保育園・小学校から絵を公募し、「市原湖畔美術館子ども絵画展」を行ってきた。第一線のアーティストが審査にあたり、美術館を会場に子どもたちの絵とコラボレーションするというユニークな展覧会は、年々評価を高め、昨年は5484点の応募のなかから選ばれた305点が入選作として展示された。

 今回、会場を構成する鴻池が子どもたちに投げかけたテーマは「人間いがいのもので、人間がつくったものいがいのものを表現してください」。これまでの審査を廃止し、呪文のような言葉に応答した子どもたちからの応募作品すべてを展示する。

 本展の開催にあたり、市原湖畔美術館は次のコメントを出している。「今回は、これまで行っていた『選ぶ』という審査をやめ、応募作品すべてを展示することにしました。なぜなら、人間はそれぞれすべて違う体をもち、さまざまな世界を感じている、その豊かな違いを味わうことこそが、今、私たちに必要だと強く感じたからです。美術館いっぱいに広がるのは、この不思議に満ちた世界を小さな身体で精一杯とらえようとする、1124点ものそれぞれまったく違った作品たちです。どうぞ、この魅力的なエネルギーたちに会いにきてください」。