EXHIBITIONS

多層世界とリアリティのよりどころ

デザイン=寺井恵司

内田聖良 バーチャル供養堂 2022年

佐藤瞭太郎 Interchange 2022

柴田まお Blue mask 2022 撮影=Hayato Wakabayashi

 NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]は、企画展「多層世界とリアリティのよりどころ」を開催。2020年度から始まったオンライン・プラットフォーム「ハイパーICC」を活用した展覧会「多層世界」シリーズの3回目となる。

「多層世界」シリーズはこれまで、2回の展覧会「多層世界の中のもうひとつのミュージアム」と「多層世界の歩き方」において、現実空間と情報空間の双方から体験する展覧会の在り方を模索した。外出制限の時代とその要請に基づくこれからの社会において、私たちの意識や感覚にどのような変化があらわれるのかを、メディア・アート作品を中心に構成し、考察を行った。

 今回の「多層世界とリアリティのよりどころ」では、メタバースやミラーワールドといった仮想空間や現実空間をデジタル化した鏡像世界が実装されつつある現在、リアルとバーチャルが共存する多層世界のなかで、変化していくであろう私たちのリアリティの在り方に着目する。

 出展作家は、内田聖良、佐藤瞭太郎、柴田まお、たかはし遼平、谷口暁彦、トータル・リフューザル、藤原麻里菜ら。リアル展示に加え、オンラインにて一部作品を体験できる。