EXHIBITIONS

αMプロジェクト2022「判断の尺度」vol.4

大木裕之「tiger/needle とらさんの墨汁針」

2022.10.29 - 12.17, 2022.12.20 - 12.23

大木裕之 色目 1992

大木裕之 心の中 1998

大木裕之 LTBTIQ 2017

 アーティスト・大木裕之の個展「tiger/needle とらさんの墨汁針」が開催。千葉真智子(豊田市美術館学芸員)をゲストキュレーターに迎えたαMプロジェクト2022「判断の尺度」の第4弾となる。

 大木は1964年東京生まれ。東京大学工学部建築学科在学中の80年代前半より映像制作を始める。89年以降、北海道松前町を中心にした映像作品群「松前君シリーズ」を開始。96年には『HEAVEN-6-BOX』(1995)が第46回ベルリン国際映画祭NETPAC賞を受賞。その表現活動は映像制作のみにとどまらず、ドローイング、インスタレーション、パフォーマンスにまでおよぶ。

 カメラを手に世界各地を旅し、膨大なイメージを次々に重ねていく大木の、独特で詩的な映像表現は、国内外から高い評価を受け、国際展にも数多く参加している。

 今回で4回目となる「判断の尺度」シリーズは、正しい判断とは何かを考え、これまでの尺度を手放し、美術の造形(=言葉)によって判断の尺度をつくり直す試み。本展キュレーターの千葉真智子によれば、様々な時間や場所、出来事が往来する大木の作品は、会期中の経験や想起に応じてかたちを変えていくという。

 展覧会は12月17日で終了し、12月20日から12月23日は公開で搬出作業などが行われる予定だ。