EXHIBITIONS

しりあがり寿×京都藏や「夢の中で夢を見る」

藏や千本三条
2022.10.06 - 11.06

しりあがり寿

藏や千本三条 内観

藏や千本三条 内観

会場風景

しりあがり寿 小作品 掛け軸

 京都市中京区にある宿「藏や千本三条」にて、アーティストとしても活動するマンガ家・しりあがり寿を迎えた企画展「夢の中で夢を見る」が期間限定で開催される。

「藏や」(運営:アールスクウェア株式会社)は、町家本来の姿を再現することにこだわった一棟貸宿。通り庭や虫籠窓(むしこまど)、坪庭といった、町家ならではの空間を提供している。

 今回は「しりあがり寿×京都藏や」のコラボレーションとして、しりあがりが壁・天井・床など、町家の一部屋にまるごと張った和紙に墨絵作品を描き、「夢の中で夢を見る」ような体験をもたらす寝室をつくり上げる。

 また宿の2階には小作品を展示。しりあがりは近年、諸行無常の精神や、わび・さびの美学に通じる「劣化」をテーマに創作に取り組んでおり、「ゆるさ」や「風刺」、「哲学」がやさしく溶けあった作品と、築年数80年以上の歴史ある京町家の共演が、新たな魅力を生む。

 加えて本展示の期間中(10月6日~11月6日)に関連企画として、藏や千本三条のほか、藏や南聖町、藏や大宮島原、藏や上五条町、藏や清水五条、しばし梅屋町の5軒でしりあがりの作品を展示する(5軒での作品鑑賞は宿泊者限定)。

 なお宿泊者に向けてだけでなく、日中は一般にも展示を開放。全館が写真撮影可能となる(宿泊プランの詳細・予約方法は「藏や」のウェブサイトへ)。今回の展示について、しりあがりは以下の言葉を寄せている。

「もう20年も描いてるとりとめもない墨絵をこの秋京都の町屋の宿『藏や』で展示することになりました。部屋いっぱいに描かれた絵の中に天井も壁も床も消え、ただのシミが人になり、丘になり水になり墨に戻り、断片のようで全体があり、始まりもなく終わりもなく、弾け、佇み、描き殴り、微かにつなぐ、因果がつなぎ、形がつなぎ、コントラストがつなぐ、そんなまさに夢のような絵の中で、今回は本当に皆さんに夢を見ていただけます。毎晩地球上で見られる60億の夢の中に、そんな夢の中で見る夢もあっても良いのではないでしょうか? 秋の京都、千本三条、皆さんのお泊まりを心よりお待ちしております(しりあがり寿)」。