EXHIBITIONS

フジオプロ旧社屋をこわすのだ!!展

フジオプロ旧社屋
2022.09.29 - 10.30, 2022.11.03 - 11.20

メインビジュアル ©︎ Fujio Akatsuka.jpg

 マンガ家・赤塚不二夫が設立したプロダクション「フジオプロ」の旧社屋で、展覧会「フジオプロ旧社屋をこわすのだ!!展『ねぇ、何しに来たの?』」が開催されている(本展は当初の会期 9月29日~10月30日を、11月20日まで延期)。

 1978年、中落合の古い木造家屋をもとに建て替えられたフジオプロ旧社屋。それから40年以上、改装を繰り返してきた建物だが、老朽化に伴い取り壊しが決まった。

 今回は建物を取り壊す前に、フジオプロ旧社屋にて展覧会やイベントを開催するもの。赤塚不二夫が住んでいた部屋を開放し、マンガ原画や写真などを公開するほか、フジオプロ関係者の紹介や秘蔵プライベートフィルムの上映、また赤塚不二夫をオマージュしたアート作品の展示も行う。

 本展の参加アーティストは、EYE、赤塚不二夫、浅野忠信、安齋肇、伊藤桂司、Kaz、川口貴弘、北見けんいち、木村知夫、黒田征太郎、五木田智央、斉藤あきら、しいやみつのり、しりあがり寿、高橋キンタロー、タケヤマノリヤ、田名網敬一、タナカカツキ、てらしまけいじ、中野裕介/パラモデル、野上眞宏、みうらじゅん、吉勝太、Rieko Akatsukaら。

 また会期中には、ライブやトークショーなども実施予定だ。本展の開催にあたって、赤塚りえ子(フジオ・プロダクション代表)は次の言葉を寄せている。

「1970年、中落合にあった古い木造家屋に引っ越してきた『フジオプロ』は、78年に鉄骨造地上3階建ての仕事場兼赤塚不二夫の自宅に建て替えられ、改装を繰り返しながら40年以上が経ちました。数年前よりなぞの雨漏りに悩まされ、手に負えないほどの老朽化が進んだため、ついに中落合の社屋を取り壊すことを決心しました。

仕事に限らず遊びでも、赤塚を中心にいろんな方と楽しいことをして、たくさんの作品が生まれた場所『フジオプロ』。このままただ壊してしまうのはもったいないと感じ、建物『フジオプロ』とさよならする前に、様々な分野から多くの方に参加していただき、何か一緒に楽しいことをすることこそフジオプロ的なのではないか…?と考えました。そこで、『バカは真面目に』をモットーに、フジオプロ旧社屋で展覧会やイベントを開催することを思いつきました。そして、この展覧会・イベントを通して、赤塚不二夫の自由なスピリットをみなさまに感じていただけたらうれしいです」。