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EXHIBITIONS

大蒔絵展―漆と金の千年物語

2022.10.01 - 11.13

源氏物語絵巻 宿木一(絵) 平安時代・12世紀 徳川美術館蔵 国宝(10月1日~9日展示)

澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃 平安時代・12世紀 高野山金剛峯寺 画像提供=高野山霊宝館 国宝

幸阿弥長重作 初音蒔絵文台・硯箱 1639(江戸時代・寛永16) 徳川美術館蔵 国宝(10月1日~23日展示)

幸阿弥長重作 初音蒔絵文台・硯箱 1639(江戸時代・寛永16) 徳川美術館蔵 国宝(10月1日~23日展示)

 三井記念美術館は、特別展「大蒔絵(だいまきえ)展—漆と金の千年物語」を開催する。

 漆で絵を描き、金粉や銀粉を蒔きつけて文様をあらわす「蒔絵(まきえ)」は、日本文化において長きにわたり理想美の象徴となってきた。

 本展は、MOA美術館(静岡)、三井記念美術館(東京)、徳川美術館(愛知)の3館が共同で開催するもの。平安時代から現代の漆芸家作品に至るまで、3会場で国宝25件、重要文化財51件を含む計188件を展観し、蒔絵の全貌に迫る。

 三井記念美術館では、国宝7件、重文32件を含む計127件を展示。国宝《初音蒔絵調度》(徳川美術館蔵)をはじめ、平安時代の和様意匠の完成を示す国宝《澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃》(高野山金剛峯寺蔵)、鎌倉時代の手箱、琳派様式の蒔絵、江戸時代から近代に活躍した名工による作品など、各時代を代表する名品に、現代の人間国宝を加えた選りすぐりの蒔絵を紹介する。

 さらに国宝《源氏物語絵巻》(徳川美術館蔵)をはじめとした物語絵巻や屛風、仏教経典や書跡なども合わせて展観し、日本人が追求した美の系譜をたどる(会期中、展示替えあり)。

 なお本展覧会は、第一会場のMOA美術館(2022年4月1日〜5月8日、会期終了)、今回の三井記念美術館での開催を経て、徳川美術館(2023年4月15日~5月28日)へ巡回予定だ。